Q 簡単な自己紹介をお願いします。
Montage Press は、グラフィックデザイナーの Ju Hyun Lee が運営する出版レーベルです。私は、「イメージ」と「テキスト」が交差する可能性を探りながら、物語を紡ぐことに取り組んでいます。小さな痕跡を集め、それらをつなぎ合わせる行為を繰り返すことで、他者と共有する新たな形を生み出していく—— Montage Pressの本は、その実践の結果として生まれています。現在は、インストラクションとパフォーマンス体験を組み合わせたコミックの制作をしています。

Q Pages | Fukuoka Art Book Fair 2025でのブースプランを教えてください。
今回のフェアでは、3冊の本を展示します。1冊目は「Score（楽譜）」です。この本は、「私たちはコロナウイルスとコミュニケーションできるのか？」という仮説から生まれました。特定の画像を見せると動くコロナウイルスについての架空の記事をもとに、言語学者たちがウイルスと対話できる言語を探し、それを楽譜に翻訳したというフィクションの世界を描いています。2冊目は「詩集のような本」。私たちの身の回りにある個人的な癖や、フィクションの人物を象徴する習慣など、さまざまな習慣を集めたコレクションです。3冊目は「グラフィックノベル」で、動きの時間軸を想像しながら描いた作品です。

Q アートブックやZINEを出版するきっかけや理由、出版にまつわる活動を続けるモチベーションを教えてください。
良い音楽、映画、本が私のインスピレーション源です。最近よく聴いている音楽は Brian Eno の『1/1』、映画館で観たのは Tarsem Singh の『The Fall』、そして最近読み返した本は多和田葉子の『文字移植』 です。

Q 来場者の方に向けたメッセージ。
あなたの手元に置いておきたくなるような本に出会えますように。